私の母、ハム子さんが東京から兵庫に引っ越し、私達夫婦との同居が始まりました。混乱せず、穏やかに過ごせたら…と思っていましたが、混乱したのは私達の方でした。
トイレと電気の場所が毎回分からない
お試し同居では、スムーズにトイレに行けたハム子さん。引っ越してからは、トイレのたびに「トイレどこだっけ?」と尋ねます。ウロウロ探して、居間のふすまを開ける始末。
狭い団地の間取りなのに、どこを迷うのか分かりませんが…。間取りが違うと、こうも変わるものかと思いました。
トイレの照明スイッチも見つけられません。スイッチは向かいにある浴室側の壁にあって、確かに分かりにくいんです。その上、トイレ・脱衣所・浴室のスイッチが並んでいます。
スイッチごとに「トイレ」などと文字を貼っていましたが、まずそこに辿り着けません。給湯パネルを触ろうとしたり、くるくる回ってみたり…。
そこで、給湯パネルの上に
←電気のスイッチ
と張り紙してみました。
すると、張り紙に気付いて、その先のスイッチに自力で辿り着けることが増えたんです。そこまでが長かったので、それだけでも私は「おお、分かったね!」と喜んでいました。
ところが、1ヶ月経った頃にハム子さんは、探さず訊かずにスイッチを押して、トイレに入れるようになったんです!…それが驚く程のこと?ええ、ほとんど期待していませんでしたから!
新しく覚えられることもあるんですね〜。ずっと覚えられなかった可能性も高いので、これは本当に良かったです。毎日頻繁に使うものについては、覚えやすいみたいですね。自分の部屋、歯ブラシなど。毎日デイサービスに行っても、何も覚えていませんが…。
ちょっとお出かけ
ハム子さんの引っ越しから3日間、私は仕事を休み、残っていた役所の手続きやケアマネジャーの訪問などに対応していました。そのあとは仕事を再開しますが、介護サービスが開始するまで、ハム子さんが一人で過ごす日ができてしまいます。無事に過ごせるんでしょうか。
休みの間、私が台所にいると、ハム子さんがバッグを持ち部屋から出てきて、玄関に向かいます。どうしたのか訊くと、「ちょっと買い物に行ってくる」との答えが。東京では近所にコンビニがあり、一人で買い物に行っていたと妹が言っていましたが…。
ここは東京じゃないからと説明すると、その時は納得します。訊くと、「何が欲しいわけじゃないけど、退屈だし」と。退屈だからと気軽に出て行かれたら大変です。買い物には毎日連れて行ったし、部屋ではテレビを楽しんでいたんですが。
【ここは東京ではありません。外に出たら、帰れなくなります】などと玄関に張り紙をしました。買い物に連れて行き、一人でも過ごせるように食べ物も買い揃えました。さあ、まずは3日間、私が出勤している間、一人で過ごせるでしょうか。
大きな文字で手紙を書き、ハム子さんに見せて、部屋に置きました。食事に飲み物、おやつも置いて、「帰ったら一緒に買い物に行くからね」と伝えてから出勤です。
仕事が終わると飛んで帰りましたが、ハム子さんは無事部屋で過ごしていました。先に夫のちーちゃんが帰った時は、一緒に歩いてスーパーに行ってくれていました。ありがたいことです。
「一人で出たらダメなんでしょ?わかってるよ」と笑うハム子さん。心配するほどじゃないのかも…。3日間何事もなく過ごせてホッとした私達夫婦なのでした。
次回はデイサービスの体験、そして…
デイサービスとデイケアの体験を、それぞれ申し込んでいました。問題なければ、組み合わせて毎週行く予定です。週5回デイに行ってもらい、休みの日は私か夫が一緒に過ごせたらと考えていました。次回はその時の話をお伝えします。
読んでいただき、ありがとうございました!次回もお付き合いいただけると嬉しいです。


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