〈17〉真夏に冬物のセーターを着る母——衣替えと夏場の対策

介護日記

夏本番、母ハム子さんの部屋は日当たりがよく、すぐに暑くなります。窓用エアコンを取り付けたおかげで、部屋の暑さ対策はできました。でもハム子さん自身は季節の感覚がないので、ときどき着るものを間違ってしまいます。

冬物のセーターを着て汗だくの母——「着るものがない」と話す

ハム子さんの部屋のタンスの中身は、ハム子さんが自分で使いやすいように入れています。上の小さな引き出しは小物、2段目は肌着類、3段目はシャツという具合です。下の方は礼服や季節外のもので、さすがにこれは間違えないだろうと思って残していました。

まぎらわしい冬物の肌着やシャツなどは、衣替えした時に私達夫婦の寝室で預かっています。衣替えしたものを部屋にしまっておくと、またタンスの中で混ぜてしまうからです。でも、私達の収納にも限りがあるので、かさばるセーターなどはハム子さんのタンスの下段に入れていました。

ある朝部屋に行くと、冬物のセーターを着て汗だくのハム子さんが…。
「だって他に着るものがないんだもん
と言いますが、3段目を見ると、ちゃんと夏物のシャツが入っています。普段はそこからシャツを出せるのに…。

これは冬場にもありましたが、そのときは麻素材のアンサンブルを引っ張り出して着ていました。冬場はまだしも、夏場にセーターでは熱中症で倒れてしまいそうです。こうして間違えた服は、また着るかもしれないので、私達夫婦の収納行きになります。

ハム子さんに今の季節を訊くと、案の定
「いつだろう?わからない
すぐに着替えてもらいましたが、汗がついたので、一瞬着ただけでも洗濯しなければいけません。着る前に訊いてほしかった…。

肌着の前後を間違える——わかりやすいものに変更

ハム子さんの夏物の肌着にキャミソールがあったので、似たものを何枚か揃えてみました。ところが着てもらうと、前後を間違えています。間違えてるから着直して、と言いますが、脱いでからも再度間違えます

キャミソールを着るには、前後を毎回教えなければいけないの…?それは無理だと思い、わかりやすいタンクトップを買い直しました。タンクトップでは、前後を間違えることはありませんでした。

現在ハム子さんは週4回デイサービスで入浴しているので、その時に肌着や下着を交換してもらっています。持参する肌着や下着は私が準備しており、ハム子さんが自分で選ぶことはありません。でも管理はしてもらいます

肌着・下着を洗濯したら、ハム子さんに部屋干ししてもらっています。乾いたら自分でタンスにしまっていますが、分け方や重ね方は日によってバラバラ。大抵は上に重ねていくので、上のものばかり使うことになります。

現在ショーツは同じものを6枚揃えて1年で交換するパターンにしているので、偏らないように、番号を書きました。でも番号順に重ねていても、毎日触っているのか、順番も場所も入れ替わっています。毎回次の番号のショーツを探すのも手間なので、ショーツもまた私が預かって、管理するようになりました。

私がこだわりすぎ?皆さんはどうしているんでしょう…。とはいえ、いずれリハビリパンツなどを使う必要も出てくると思います。それまで、ショーツの管理程度はしようかなと。私としては、ショーツを使える状態が長く続く方が、ありがたいですね。

夏場の水分補給——足りなければ水道水を飲む母

部屋には500mlのペットボトル飲料(夏場はスポーツドリンクとお茶)と紙コップを常に置いています。ハム子さんは言わなくてもしっかり水分を摂るので、今のところ声かけは要りません。

施設のご利用者さんには、声かけしても水分を摂らない方が多くいました。飲まない方に飲んでいただくには、少しでも飲んでくれるように、色々試して好みをリサーチするなどの工夫が必要でした。

脱水や熱中症が怖いので、自分で水分を摂ってくれるのは本当に助かります。スポーツドリンクやジュースはすぐに飲んでしまうので、量には気をつけていますが。

置いていたお茶が足りない時、ハム子さんは空いたペットボトルに洗面所で水道水を入れて飲んでいることも。取り上げると、なんで?と悲しそうな顔をします。せっかく入れたのに、ごめんね…。

認知症が進んでくると、喉の渇きに鈍感になったり、飲み物の存在自体を認識しなくなることもあります。今水分が摂れているからと安心しすぎるのは危険なので、気にかけることが必要ですね。

次回は、母がお盆に姉の家へ

8月、母が3泊4日で埼玉の姉の家へ遊びに行くことになりました。帰りは東京駅まで迎えに行って、久しぶりに4人姉弟も集まることに。ハム子さんも、孫と遊んで楽しい時間を過ごしてきます。次回はそのときのことをお伝えしますね。

読んでくださり、ありがとうございました!次回もお付き合いいただけるとうれしいです。