〈15〉やり場のない怒り——母の介護で当たり散らした結果

介護日記

デイサービスを変更するまでの私は、休みの日も母と一緒で、ストレスが抜けませんでした。
やり場のない怒りを、冷蔵庫やタンスなどの固いものを叩くことで落ち着かせていました。
叩いても壊れないだろうと思ってのことでしたが、手の方に支障が出てくるとは…。

怒りで冷蔵庫を叩いた結果——右手にしびれが出る

6月頃、ペンを握っていても車のハンドルを握っていても、右手がしびれてくるようになりました。
これは現在少し良くなっていますが、しびれはまだ残っています。
しびれは頻繁に出るようになり、夜も違和感で目が覚めたり寝付けなかったり…。

整形外科でレントゲンを撮ってもらうと、右手首の小さな骨に、骨折した跡があることがわかりました。
骨折自体は治りかけているそうです。
しびれが出るまで、痛みや支障はなかったんですが。
薬と湿布、サポーターを出してもらいました。

ハム子さんを乗せて車を運転中、右手がしびれてきて手をぶらぶら振っていると
手をどうしたの?
と呑気に訊いてきます。
しびれることを説明すると、病院を勧められるので、受診していることを伝える、という会話を毎回していました。

ケアマネさん曰く、怒りで固いものを蹴って足の骨にひびが入った方もいたとか。
カッとなるとろくなことはない…短気は損気、わかっているんですけどね。
怒らずに全てを受け入れられたら、それが一番なのですが、まだその心境には至っていません。

怒らないための対策——頭の外に出すことの大切さ

同僚に話すと、大きなぬいぐるみがいいよ!と勧められました。
それを参考に、とりあえずカッとなった時用に、大きめのぬいぐるみをネットで購入。
これならいくら叩いても大丈夫!
可愛いぬいぐるみには本当に申し訳ないけど、何度か怒りをぶつけることがありました。

でも、根本解決にはならないこともわかっていました。
ハム子さんのデイサービスを変更して、週5で通えるようになりましたが、いきなりストレスがなくなる訳ではありません。
カッとなる癖は抜けず、ぬいぐるみを叩くほどの怒りが湧いてくるのですから。

今思えば、
「サービスも変更したし、すぐに気持ちが楽になるだろう」
と楽観視していて、瞑想やブレインダンプなどをやめてしまったことがよくなかったです。
日々の思考の整理ができておらず、頭の中はごちゃごちゃ。
判断力も余裕もありませんでした。

こうしてブログを書き始めて、アウトプットの大切さを実感しました。
職場で同僚に話を聞いてもらうのと、その時は気持ちが軽くなり、
「もう大丈夫」
とまで思えました。
これもアウトプットのおかげだったのでしょう。

普通に生活しているだけでも、日々の思考がガラクタのように溜まっていきます。
何らかの方法で毎日外に出していかないと、頭の中がガラクタに占領されてしまいます。
働きながら自宅で介護をしていたら、余計に溜まっていくのは当然だったのでしょう。

母とどう向き合う?——家族だからこその難しさ

母ハム子さんは、見た目は以前の母のままですし、会話も普通にできます。
なので、私だけかもしれませんが、話せばわかってもらえるような気がしてしまいます。
自分の頭が混乱してしまうんでしょうか。

「認知症でも、大切な母親に変わりない」
と、介護しながらでも断言できる人には頭が下がります。
私は同居を始めてから、母ハム子さんをどう受け止めたらいいのか、今もまだ腹落ちしていません。

ご利用者さんの一人としては、客観的に見られるし優しくなれました。
でも自宅に帰ると、
「何を言っても伝わらない!」
とカッカすることになるんです。
ハム子さん自身は変わっていないんですが…。

この頃から、私は母を大きなハムスターだと思った方が、お互い楽になるんじゃないかと思うようになりました。
カピバラでも宇宙人でも、何かに憑依されたのでもいいのですが、
「わかり合えなくても仕方ないよね」
と、余計な期待をしないで済むからです。

母ではなくハムスターだと、心底思っているわけではありませんが、少しでも客観的になりたかったのです。
そこから、このブログでハム子さんという命名をしました。
何かやらかしても、ちょっと可愛く思えるような気がしませんか?

ちなみに「カピ子」だとこんな感じになっていました。
腹が立った時は、こちらを思い浮かべた方が、ふっと笑えるかもしれませんね。

次回は、夏の換気・冷房問題

認知症に限らず、高齢者は室温を感じにくくなり、体温調節が難しくなるようです。
ハム子さんも例外ではありませんでした。
暑い部屋でも換気をせず、汗だくでいることも…。
次回はその頃のことを書きますね。

読んでくださり、ありがとうございました!
次回もお付き合いいただけると嬉しいです。

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