私の母ハム子さんとの同居生活。
認知症ならではの、日常の「困った」は、共感できる方も多いのではないでしょうか。
愛すべき人ハム子さんは、言ったことやったこと、なんでも忘れてしまいます。
母のタオル・着替え問題——使ったものも洗ったものも一緒にタンスへ
引っ越してきたハム子さんの荷解きをしたとき、大量のタオルが出てきました。
ハム子さんが越してくる前に、足りないと困るからとタオルを買い足しましたが、必要なかったようです。
そのタオル、かなり年季が入ったものも多く、「もったいない」と捨てられなかった模様。
擦り切れて向こうが透けて見えるもの、端がほつれてフリンジみたいになったものなど、雑巾でしょ?と思うタオルはダスターになりました。
最初はハム子さんの部屋にタオルを置いていましたが、管理ができませんでした。
使ったタオルをそのままハンガーで干して、乾いたらタンスにしまってしまいます。
洗濯したタオルも使ったタオルも、一緒くたです。
タオルは結局預かって、私が管理することに。
タオルだけでなく、着替えもそうです。
着ていた服や靴下をタンスにしまう、冬なのに夏服を着る、夏なのに冬服を着て汗をかいている…。
一緒に衣替えをしても、また引っ張り出してタンスに入れています。
衣替えしたことは、もちろん忘れています。
引っ張り出してタンスに入れたことも、忘れています。
「私がしたのかな?ごめん」
と言われたところで、また同じ繰り返しです。
今着ないハム子さんの服や肌着は、ケースを買い足して、私達夫婦の部屋の押し入れに預かりました。
混乱しそうなものは、部屋に置かないのが一番です。
とはいえ、夫婦の収納スペースにも限りがあるのですが…。
認知症の母の入浴——頭を洗わず出てきて脱衣所は毎回水びたし
私の一番の悩みは、ハム子さんの入浴タイムでした。
デイで週3回入れるようになって、どれほど助かったことか!
着替えの交換が必要、頭を洗わず出てくる、脱衣所は水びたしなのです。
まず、「夕食後にお風呂に入るからね」と伝えても、食休みの間に忘れて布団に入っています。
それを起こして着替えを準備してもらいます。
認知症でも、できることは自分で…というのはわかっていますが、この準備は私がするようになりました。
タンスの違う引き出しを開けては、「どこだろう」と探すところから始まるからです。
「なんで下から開けるの?下着は上の引き出しでしょ」
「シャツ取って、パンツ取って」
と横から小姑のように言うのは、お互い気分のいいものではありません。
脱衣所のカーテンを挟んで、脱いだものは洗濯ネットに入れるように声かけします。
体を洗う用のフェイスタオルを持って入ってもらい、洗濯物を回収します。
あとはお任せ…とはいきません。
頭を洗わずに出てくることがあるので、声かけして戻ってもらいます。
「今日は洗わなくていいよ」
などと言われてイラッとするんですがね。
脱衣所の水びたし対策——認知症介護で試行錯誤したこと
ハム子さんは体を洗ったタオルをすすいで絞ったら、そのタオルで濡れた体を拭きます。
そこまではいいんですが、脱衣所に出ると水を入れておいた洗面器を引き寄せて、またタオルをすすぎます。
その時に脱衣所に水が飛び散るんですが、お構いなしです。
脱衣所にある洗濯機の下の台は木製で、団地の備品です。
カビでも生えたらと思うと、気が気ではありません。
水が飛び散るからやめて、と言っても
「もう終わるから」
と急いですすいで、余計に飛び散っています。
事後に説明して納得したとしても、次回には反映されません。
木製の台にはカバーをかけて、濡れないようにしましたが、毎回水滴を拭いて回る必要があります。
ハム子さんは濡れたタオルを部屋に持って帰るので、洗濯するからと回収します。
そうしないと体を拭いたタオルも、髪を拭くと持っていったタオルも、後日タンスに入っていたりするんです。
デイで週に3回入浴することになり、本当にありがたかったです。
仕事後の、のんびり過ごす時間もありませんでしたからね。
次回も認知症の困った行動の話
細かいことは気にしなければいいとは思います。
自分ではかなりこだわりを捨てたつもりですが、
「命に関わらなければいいじゃない」
と心からは思えず、悶々としました。
そんな認知症ならではの困りごとを、次回もお伝えします。
読んでいただき、ありがとうございます!
次回もお付き合いいただけると嬉しいです。

