認知症で、言ったこともやったことも忘れてしまう、私の母ハム子さん。
日常の困ったことを、今回もお伝えします。
見た目も受け答えも普通のおばあちゃんなので、ついつい「言えばわかってもらえる」と期待してしまいます。
認知症の母のヒーター問題——最強設定にしてはプラグを抜く繰り返し
ハム子さんの部屋の暖房は、エアコンの壁穴がなかったので、オイルヒーターを使うことにしました。
部屋がじんわり温まり、火事の危険性が低いからです。
風が当たると、「もったいない」とすぐにコードを抜きそうですし。
強・中・弱の運転切り替えと、温度調節のつまみがあります。
ハム子さんは寒いと、自分でプラグを差し込み、ヒーターをつけます。
とにかく目一杯、両方のつまみを最強にするんです。
オイルヒーターはすぐには温まらないので、つけても寒いと感じて、あとから最強にするのかもしれません。
私が部屋に行くと、熱気でムッとして、こたつの中かと思う時があります。
見ると最強に設定されていますが、
「なんとも感じなかった」
とのこと。
そしてハム子さんは、電源を切らずにプラグを抜いてオフにします。
最強→暑くなる→プラグを抜く→寒くなる
これを繰り返しているようです。
最強のまま、引っこ抜かれています。
電力も温度も中くらいが丁度いいので、養生テープでつまみを固定してみたこともありました。
でも結局テープごとつまみを回すようになったので、諦めました。
現在もオイルヒーターは好きに使ってもらい、気づいた時に私が調節しています。
下駄箱の中を並べ替えている——養生テープも無視する認知症の行動
ハム子さんは今回同居している団地では、居間や台所を模様替えすることはありませんでした。
でも気づくと玄関の下駄箱の中が、全て並べ替えてありました。
もちろんハム子さんは何も覚えていません。
私は下駄箱の中を並べ直し、扉を養生テープで止めてみました。
すると、テープはきれいに止まったままです。
でも中を見ると、また並べ替えてあります。
テープを剥がして開けて、またきれいにテープを貼っているのです。
こちらの意図は全く伝わりません。
ハム子さんにとって、テープはただの障害物なのです。
テープの上に
開けない
とラベルを貼ってみましたが、結果は同じでした。
「テープで止めてあるのになんで開けるの?」
「わかんない。私が何かしたのかな」
覚えていないことを責めても仕方ないんですよね。
もしその現場で言ったとしても、やっぱり忘れてしまいますが。
後日部屋で
げたばこを開けないこと
という、ハム子さんのメモを見つけて、何だか切なくなりました。
ハム子さんも気にして、「忘れないように」と書いていたんでしょうね。
この時は、キツく言ったことを反省しました。
その後、メモのおかげなのか下駄箱に興味がなくなったのか、中の靴を並べ替えることは減っていきました。
私も今は「好きにしたらいい」と思っていますが、その当時は勝手なことをされるのが許せませんでした。
ハム子さんの下駄箱でもあるし、危険はないのだから、並べ替える程度のことは受け入れてあげられたらよかったと思います。
でも、それも気持ちに余裕ができたから思えることなんですよね…。
次回は介護ストレスが限界に達した話
デイに通い始め、覚えていないながらも楽しそうなハム子さん。
それに引き換え、徐々にストレスを溜めていく私。
まだまだハム子さんの困った行動も続きます。
次回はその頃の話を書きますね。
読んでいただき、ありがとうございました!
次回もお付き合いいただけると嬉しいです。

