母ハム子さんは週5でデイに通うはずが、単位が足りなくて月4回休むことに。
実質週4日になってしまいました。
ハム子さんと休みを合わせるので、私一人の休みはありません。
仕事でも家でも認知症——介護ストレスが抜けない日々
当時私は、介護老人保健施設の認知棟で働いていました。
ハム子さんを呼び寄せることにした時は、認知症のご利用者さんには慣れているから大丈夫、と思っていました。
ところが、少なからず溜まった仕事のストレスが家で抜けず、さらに上書きされて蓄積されるように。
当たり前ですが、仕事でも家でも認知症です。
ハム子さんが怒ったり暴れたりすることは(今のところ)ありません。
穏やかで、毒気が抜けた人なのはありがたいことですが、何を伝えても残らないんですよね。
できないのに、なんとか相手を変えようコントロールしようとするエネルギーが、怒りなのでしょう。
ハム子さんがトンチンカンなことをすると、
「なんでこんなことするの?」
と言ってしまいます。
なんで?
認知症だから。
記憶力だけじゃなく、判断力も落ちているんです。
頭ではわかっているんですけどね〜。
ストレスが上書き、上書きされている頭は冷静に判断できず、すぐにカッとなってしまいます。
判断力が落ちているのは私のほうでしたね。
ティッシュ一枚で声を荒げてしまう——認知症介護で怒りを抑えられない私
例えば、ハム子さんは洗面所でも水を飛び散らせます。
床に飛び散った水に気づくと、ハム子さんはティッシュを持ってきて拭きます。
普段もったいないとヒーターのプラグを抜くのに、ティッシュは無駄に使います。
「子供の頃、湯水のように使うなって、自分が言ってたでしょ」
と言っても覚えていません。
冷静に考えたら、ティッシュを多少使おうが別に危険があるわけじゃないし、好きに拭いてくれたらいいと思います。
でも冷静に考える余裕がない私は、
「私がやるから、あっち行って!」
と声を荒げます。
腹は立つし、自分で床を拭かないといけないし、何もいいことはありません。
ハム子さんは鼻歌を歌いながら、部屋に戻っていきます。
それにイラッとして、
「怒られてるのに、何歌ってるの!」
と、また声を上げる私。
ハム子さんは機嫌がいい時も歌を歌いますが、嫌な気分になった時も、気分を変えるために鼻歌を歌うようです。
私に怒られても、離れると鼻歌で気分転換して、さっさと忘れてしまいます。
怒りのエネルギーを発散するために、私は冷蔵庫やタンスなどの硬くて壊れないであろうものを、よく叩くようになりました。
手は痛いんですが、痛みで冷静さを取り戻す感じでしょうか。
心が病んでいると感じていましたが、その時はどうしようもありませんでした。
介護ストレスの発散法——瞑想やブレインダンプなど
ストレスを溜めないように、私も色々試してはみました。
瞑想をしたり、ブレインダンプという、頭に浮かんだことを全部書き殴る方法を試したり。
ハム子さんがショートステイの晩には、夫とカラオケでシャウトしたりしました。
どれもその時はスッキリするんですが、効果は長続きしません。
今思うと、方法はいいんですが、量が足りなかったんでしょう。
毒が溜まる量に対して、毒出しが追いついていませんでした。
ストレスを発散する以前に、ストレスを発生させないようにしたいところです。
本から考え方を学び、日常に活かそうとしましたが、感情に追いつきません。
怒りがいきなり沸騰して、止める間もなく暴走します。
仕事のあとはすぐに帰宅せず、気分転換するようにもしました。
買い物をしたり、車の中で瞑想をしたり。
夫のちーちゃんが
「ゆっくりでええよ」
と、夕食を作ってくれました。
優しい夫の気遣いに救われて、なんとかやってきた感じです。
次回はデイサービス見直しの話
職場のチーフに事情を話し、出勤日数を減らしたいと相談したところ、それと合わせて
「サービスの変更もしてみたら」
と言ってもらえました。
仕事を減らすしかない、と思っていた私は、そんな方法は考えてもみませんでした。
次回は、その頃のことをお伝えしますね。
読んでいただき、ありがとうございました!
次回もお付き合いいただけると嬉しいです。

